オイルクーラー
自動車に装着されるオイルクーラーといえば、エンジンオイルのオイルクーラーなのですが、自動車にはエンジンのオイルクーラーの他にも、オートマチックトランスミッション用にオイルクーラーを持つものもあります。
エンジンオイルは通常エンジンオイルがたまる部分(エンジン最下部)である、エンジンオイルパンで冷却されています。エンジンが高出力型になればなるほど、また、高回転になればなるほどエンジンオイルの温度は上昇してしまう傾向にあるといえます。エンジンオイルの冷却は、結果的にオイルパンでの冷却のみでは充分でなくなってしまいます。これを補うのがオイルクーラーの目的です。
通常、オイルクーラーはアルミ製で空冷式のものが採用されています。オイルクーラーはエンジンより前方に取り付けられており、自動車が走行する事によって自動車が受ける風を利用してオイルが冷却されます。
もうひとつエンジンオイルの冷却方法として、エンジンの冷却水を利用する方法があります。冷却水は温度が上昇してもエンジンオイルより温度が低いので、オイルフィルターの根元部分に冷却水の通路を設置し、オイルフィルターを循環するエンジンオイルを冷却する方法です。
しかし、冷却水は80度~90度代まで温度が上昇することや、オイルフィルター根元部分での冷却ですから、この方法は、通常のエンジンオイルクーラーより効果は低いといえます。