チルト式ステアリングとは、ステアリングコラム部分にあるレバーで、ステアリング(ハンドル)の位置を上下に調整できる機構の事です。また、前後に調整できる機構はテレスコピックと呼ばれます。
運転席のシートの着座位置を上下に調整できるシートもありますが、このシート機構とチルトステアリングを併用する事で、さらに大幅な調整幅を得る事ができ、ドライバーそれぞれに適した様々なシートポジションを得る事ができるようになります。
電動で動くシートであるパワーシートが装着された車両では、ステアリングの上下前後位置をシートの位置やドアミラー角度と共に、ドライバーのシートポジションに合わせて数種類を記憶しておく事ができる自動車もあります。ドライバーがひとりの場合にはあまり役にたたない機構かもしれませんが、複数の人で自動車を共有している場合には、とても便利な機構です。
また、自動車の乗り降り時にドライバーのじゃまにならないよう、イグニッションキーを抜いた時点で、ステアリングが上昇する機構が付いている自動車もあります。再びキーをイグニッションに入れると、元の位置までステアリングが下降します。
運転席着座時のシート位置やステアリング位置、ドアミラーの角度など安全のためには基本的かつ、重要な項目ですから、チルトステアリングやテレスコピックとも、自動車メーカーで標準装着される自動車が増えています。