SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)
SUVとはスポーツ・ユーティリティ・ビークルの略称で、日本ではRV車(レクリエーショナル・ビークル)といわれる事が多い車種の事です。SUVのSが意味するスポーツは、自動車がスポーティであるという意味ではなく、人間側の活動を意味しています。
SUVはアメリカでピックアップトラックをステーションワゴン風にしたのが始まりだといわれています。SUVは当初クロスカントリー4WD寄りのものが主流であったのですが、最近は乗用車をベースにしたSUVである、クロスオーバーSUVといわれる車種が比較的人気で増加する傾向にあります。
また、自動車メーカーによってはSUVに該当するカテゴリーの自動車でも、SUVとは呼ばずに独自の呼称を与えているものもあります。たとえばドイツのBMWは、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼んでいます。
日本人の生活パターンの変化からか、日本でもこのSUVの人気は高まっていて、トヨタのハリアーや日産のムラーノ、サファリなど、国産の各自動車メーカーとも、それぞれに個性を持ったSUVを市場へ投入しています。
多くの国で人気があるSUVではありますが、燃費が悪く(一般的にSUVは排気量が大きく車重も重いため)地球温暖化へつながるうえ、歩行者と前方から衝突した場合に、通常の乗用車と比較してボンネットの位置が高く大きなケガや死亡事故を起こす可能性が高くなるという危険性が指摘されています。